MENU

「できない」には理由がある。放課後等デイの現場で、支援の質が変わった瞬間のお話

こんにちは、べすとびじょん久保田です。

今日は、私が企業顧問として関わらせていただいている放課後等デイサービスの職員さんとの個別相談の時間から、とても大切な学びと、現場がふっと軽くなった瞬間を、ブログとして皆さんにお届けします。

今回の相談は、日々子どもたちと真剣に向き合っている支援者さんだからこそ出てくる、とても本質的な問いばかりでした。
「これで合っているのかな?」
「子どもがしんどそうな時、どこまで続けさせたらいいのかな?」
そんな迷いの奥にある“愛”を、私は確かに感じていました。

ひし形がわからない一年生。これは“できない”の問題じゃない

最初の相談は、小学校1年生のお子さん。
丸・三角・四角は分かるけれど、「ひし形」がどうしても分からない、というケースでした。

私はここで、はっきりお伝えしました。
これは理解力の問題ではありません。経験とイメージの問題です。

一年生にとって、斜めという概念そのものがまだ未経験。
だから私は、こんな提案をしました。

「ひし形を“形”として教えなくていいんです。
ひし形の中に“馬の顔”を描いて、“ひし形のお馬さん”って意味づけしてあげてください」

意味づけは、短期記憶に残りやすく、認知をつなげる強力な方法。

べすとびじょん式ビジョントレーニングでは、こうした“脳が喜ぶ入り口”をとても大切にしています。

カニ歩きがしんどい子。その見方、ひとつだけじゃありません

次に出た相談は、カニ歩き。
・手の向きがバラバラ
・途中で崩れてしまう
・ボールを挟むと小股になる

現場では「筋力がないのかな?」「原始反射が残ってる?」と不安になりますよね。
でも私は、こうお伝えしました。

「“カニ歩きが苦手”という一言で、まとめないでください」

見るべきポイントは、最低でもこの3つ。

  1. 手で体を支えるプッシュアップの力
  2. 体幹・腹筋の安定
  3. 原始反射による姿勢の崩れ

同じ“できない”でも、原因は子どもによってまったく違います。
だからこそ必要なのが、見立て

べすとびじょん式ビジョントレーニングは、
「プログラムをやる前に、必ず見立てをする」
ここを絶対に外しません。


ボールを挟むと小さくなる。それ、実はすごい成長です

「ボールを挟むと歩幅が小さくなってしまうんですが、これでいいんでしょうか?」
この質問、とても多いです。

私はこうお答えしました。

「それ、ダメどころか“認知が育っているサイン”です」

ボールを落とさないようにする=
・動きを制御している
・慎重に考えている
・身体をコントロールしようとしている

これは、抑制力と認知がちゃんと働いている証拠
大胆に動けないのは悪いことではなく、次のステージに行く準備なんです。

職員さんの感想が、何より嬉しかった

相談後、職員さんからこんな言葉をいただきました。

「見立ての視点が分かって、子どもの見え方が変わりました」
「できない理由を探すのが、前より楽しくなりました」

これこそが、私がこの仕事を続けている理由です。
子どもだけじゃない。支援者の心が軽くなることも、私は大切にしたいと思っています。


子どもたちは、ちゃんと成長しています。
ただ、そのサインを大人が見逃しているだけ。

焦らなくて大丈夫。
比べなくて大丈夫。
一人ひとりの“今”を、丁寧に見立てていきましょう。

今回も最後まで読んでいただいてありがとうございます。
寒さが続きますので、どうか皆さんもご自愛くださいね。
また次回、お会いしましょう🖐️

この記事が気に入ったら
いいね または フォローしてね!

よかったらシェアしてね!