発達の土台とは?

🌱 発達の土台とは?

子どもの成長は、家づくりとよく似ています。
どんなに立派な屋根や飾りをつけても、
土台(基礎) がぐらついていると、すぐにゆがみや不具合が出てしまいます。

発達も同じで、
「やる気がない」「集中できない」「すぐにイライラする」などの困りの多くは、
実は 土台の部分がまだ整いきっていないだけ かもしれません。

べすとびじょん式では、この“発達の土台”をていねいに整えることで、
子どもたちが自分らしく力を発揮できるようサポートしています。

🧱 すべては「土台」からはじまる

「頑張らせる」よりも前に、
その子の体と脳が“頑張れる状態”になっているか?
ここを整えることがとても大切です。

発達の土台は、たとえば次のような部分です。

  • じっと座っていられる体の安定
  • 目で見た情報を正しくキャッチする力
  • 見たもの・聞いたことを頭の中で整理する力
  • 不安になりすぎず、気持ちを切り替える力

この 土台のどこかがアンバランス だと、
勉強・運動・友だち関係など、上に乗っている部分が不安定になり、
「努力が空回りしてしまう」状態になりやすくなります。

🧩 べすとびじょん式が大切にする「4つの土台」

① 視覚の土台(見る力)

  • 目のピント合わせ
  • 目の動き(追視・跳躍)
  • 空間の把握(上下左右・前後 など)

文字がにじんで見えたり、行をとばして読んでしまったり……。
こうした「見え方」のつまずきは、学習のしづらさに直結します。

② 身体の土台(感覚・姿勢)

  • 原始反射の残り
  • 体幹の安定
  • 触覚・前庭感覚・固有感覚のバランス

椅子にじっと座っていられない、すぐコケてしまう、動きがぎこちない…。
それは「落ち着きがない子」ではなく、身体の土台がまだ育ち途中 なだけかもしれません。

③ 脳の土台(認知・ワーキングメモリ)

  • 見て覚える力・聞いて覚える力
  • 情報を整理して順番に処理する力
  • 「ここまでやる」とゴールまで見通す力

先生の話を聞いても、途中でわからなくなる。
家で何度お願いしても、途中で別のことをしてしまう。
こうした困りには、認知の土台 が関係していることが多くあります。

④ メンタルの土台(安心感・自己肯定感)

  • 失敗しても大丈夫だと思える安心感
  • 自分なりのペースを尊重してもらえる体験
  • 「できた!」を積み重ねる成功体験

心の土台が不安定だと、新しいことにチャレンジするエネルギーが湧きません。
べすとびじょん式では、「できなくてもいいよ」 という安心の場をつくりながら、
子どもの中にある「やってみたい」を育てていきます。

土台がぐらつくとどうなる?

⚠️ 土台のグラつきから生まれる「困りごと」の例

たとえば、こんな様子はありませんか?

  • 本を読むとき、同じ行を何度も読んでしまう
  • 書字が極端にゆっくり・雑・読みづらい
  • 体育やボール運動がとても苦手
  • 忘れ物・なくし物が多い
  • ちょっとしたことでイライラしやすい

これらは、性格の問題でも、しつけ不足でもありません。
「その子のせい」ではなく、
土台のどこかに“まだ整えてあげられるポイントがある” というサインです。

べすとびじょん式での整え方(支援の流れ)

🔧 べすとびじょん式で「発達の土台」を整える流れ

べすとびじょん式では、次のような流れでお子さんをサポートします。

  1. 見立て(アセスメント)
      コグトレ®やビジョンチェックなどを通して、
      視覚・身体・脳・メンタルの状態をていねいに確認します。
  2. 土台の優先順位を決める
      家づくりと同じように、「どこから手をつけると安定しやすいか」を整理します。
  3. その子に合ったプログラムを実施
      ビジョントレーニング・身体遊び・コグトレ®・ペアレントトレーニングなどを組み合わせ、
      少しずつ「できた!」体験を増やしていきます。
  4. 変化の確認とフィードバック
      ビフォーアフターを一緒に確認しながら、
      お子さん・保護者さま・支援者で成長を分かち合っていきます。

「がんばらせる」のではなく、
がんばれる土台づくり をしていくのが、べすとびじょん式の特徴です。

支援者さまへのメッセージ

💬 支援者のみなさまへ

「どうしてこの子はうまくいかないんだろう…」
そう感じているお母さん・お父さんほど、
実は誰よりもお子さんのことを大切に思っておられます。

べすとびじょん式では、
子どものせい・親のせいにするのではなく、
「仕組み(メカニズム)」を一緒に整えていく場所 でありたいと考えています。

「発達の土台、うちの子はどうなんだろう?」
そう感じたときは、お気軽にご相談ください。