山田哲人選手といえば、東京ヤクルトスワローズに所属するプロ野球選手ですが、突筆すべきは史上初のトリプルスリー複数回達成者ということです。
トリプルスリーというのは、1シーズンを通して、打率3割以上、ホームラン30本以上、盗塁30以上をクリアした選手だけに与えられる称号。
画像引用元:Wikipedia
これは、長い日本のプロ野球史の中で山田選手を除くとわずか9人しか達成していない大変な偉業なのですが、なんとこれを山田哲人選手は3回も達成しているんです。
今年、まだ28歳。更に誰も到達していな領域に入っていきそうです。
そんな山田哲人さん。
実は視力が右が0.7、左は0.4。
コンタクトレンズも使用せず裸眼でプレーしています。
バッティングでは150キロ以上の豪速球を打ち返し、守備では内野手として外国人選手の恐ろしいほど速い打球を無難に処理します。
なぜ、視力が悪くても、あんなプレーができるのでしょうか。
多くのアスリートの眼を診てきた認定眼鏡士 田村知則氏によると実はイチロー選手も視力は1.0を下回ってたそうです。
「イチロー選手はどういう眼の使い方、見方をすれば、身体の反応につながっていくのかを意識していました。
たとえば、ボテボテのゴロを打ってしまったときに、ボールの見え方の感覚が身体とマッチしていたのかどうかに重きを置いて振り返っていたのです」
「『眼と身体、そして、心のつなぎ方が重要だ』と探求心を持っていました。その感覚をずっと持っているから、眼の使い方、ボールの見方が磨かれた。だから、視力が少々低くても反応できました」
つまりは、視力がよければパフォーマンスが向上するわけではないということ。
「眼と身体、そして、心のつなぎ方」とは、視覚で得た情報を脳に伝え体の動きと連動させることです。
私たちは、これら一連の動きを普段意識することなく行っています。
子どもの頃の成長や心身の発達にともなって、あらゆる活動の中で調節してできるようになりますが、ここに探究心をもっているという点が凡人とは異なるところではないでしょうか。
「眼と身体、そして、心のつなぎ方」
ビジョントレーニングは、まさにトレーニングでこれら感覚をつなぐ事を目的としています。
さらに、田村氏は「眼の使い方」についても明確に指摘しています。
「日常的に文字を読んだり、書いたり、仕事をしているときの眼の使い方をしていては、スポーツをする際の眼としては高いレベルに到達できません。動物が獲物を狙うような見方でないといけない」
(中省略)
「文字を読みとろうとすれば、集中力を高めて、頭が働く見方になる。ところがスポーツをするときにそういう見方をすると、反応が遅れてしまうのです」
文字を読み取ろうとする時と、ボールを待つ時で眼の働きを使い分けているということ。
文字を読もうとする見方では、脳まで意識が伝わっているために、身体の反応が遅くなり間に合わなくなってしまいます。
コーチがよく言う「ボールをよく見ろよ!」という指示では、真面目な選手ほど振り遅れてしまいます。
逆に、投手の身体の動きを「ぼーっ」と見ている状態が理想だとも言われています。
また調子が悪い時こそ、ボールを見過ぎてしまいそうですが、イチロー選手や山田選手はトレーニングにより、どこに意識を集中させるべきかを知っているがために、スムーズに身体を反応させることができます。
この高いパフォーマンスを可能にしているのは、眼球運動はもちろんのこと、固有受容覚と視空間認知力、そして手と目の協応性などが影響しています。
その中でも視空間認知力は、野球やサッカー、バドミントンなどの球技では非常に大切な能力になります。
距離感、遠近の想像力、スピード感、形やサイズを把握する機能です。
視力のよし悪しとは異なるもので、イチロー選手や山田選手は特に秀でていると考えられます。
山田哲人選手の高いパフォーマンスの秘密が、すこし見えてきましたね。
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