皆さんは「寄り目」ができますか?
「寄り目」は、両目のチームワークの一つで、日常生活においても大きな役割を果たしています。文字を書いたり運動したりする時にも、非常に重要な眼球運動の一つです。
車の運転が苦手、よく物にぶつかる。
パソコン作業ですぐに目が疲れてしまう。
テレワークの推進により、パソコンやスマホを見る機会が増え、目の疲れを実感している人も多いはず。このような状況が思い当たる方は「寄り目」ができないかも。ぜひ「寄り目」チェックを試してみてください。
2017年7月に放送されたNHK「ガッテン!」では、60人中27人が目を寄せられないという結果になったそうです。実は、日本人には「寄り目」が出来ない人が多いとも言われています。
元々、両生類から哺乳類、そしてヒトへと進化するにつれ、両側に付いていた目が前面に移動してきました。このことは、人間の視神経が外側を向いていることでも理解できます。そして、日本人の二人に一人の眼球が外向きと言われているそうです。
「寄り目」ができないことを「輻輳不全(ふくそうふぜん)」といいます。「寄り目」は、ピント合わせや奥行き・立体感を感覚として捉えるのに、必要な眼球運動のひとつです。
ビジョントレーニングでは、両目のバランスを整えることを目的に「ブロックストリング」という紐を使ったトレーニングを実践しています。このトレーニングは、斜視であったブロックストリングさんが考案されました。
「ブロックストリング」は、両眼の視機能検査やピント合わせに有効とされており、目の周りの外眼筋を鍛えることで、眼球を動かす力を身につけることができるようになります。
当協会のアドバイザーでもある飯田覚士さんのトレーニング動画で、ご紹介されています。
動画はこちら➤「飯田覚士ボクシング塾ボックスファイ」
両目のチームワークでは、「寄り目」ができるだけでは十分と言えません。寄った目をスムーズに戻す動きも重要です。
最近では、スマホやゲーム機の画面を至近距離で長時間見続けることで、寄り目が戻らない「内斜視」になる子供も増えているようです。
新しい生活環境に適応しながら目の健康を維持するために。ぜひ、ビジョントレーニングを日常生活に取り入れていただければと思います。
※写真は写真ACより
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