ビジョントレーナーってどんなお仕事？

欧米諸国では８０年以上も前から歴史があるビジョントレーニング

海外では、子どもの注意欠陥多動性障害（ADHD）や学習障害（LD）、読み書き障害（ディスレクシア）など発達に課題がみられる子どもたちの改善・克服などに活用され、取り組まれている発達支援の実践プログラムです。

また、このトレーニングは健常者にとっても視空間認知能力を高め、動体視力や判断力などの身体能力の向上もできるため、アスリートやプロスポーツ選手の能力発揮にも用いられています。

日本では、野球やボクシング、バスケットボールなど数多くの競技団体や選手が取り入れています。
最近では発達支援機関や保育園、小学校などでもビジョントレーニングを実施する教育機関が増えてきました。

ますますニーズが高まるビジョントレーニング。

公園から遊具が消え、ゲームやスマホの普及により「外遊び」がなくなりつつある現代社会においては、幼少期に経験すべき体験ができずに、感覚神経の成長に支障が及び発達につまずきのある子どもが増えています。

また、眼球運動を通じて視覚機能を高めることで、多くの「苦手」が改善できることも知られるようになってきました。

しかし日本では、しっかりとした知識とスキルを持つプロのビジョントレーナーが圧倒的に不足しています。

望まれている子供や保護者の方がたくさんおられるにもかかわらず、全国的にはまだまだトレーニングを実践指導できる人材が足りていない状態です。

幅広い知識とメソッドが学べる認定講座。

当協会では、すべての子どもにビジョントレーニングができる社会の実現のために、保護者や教師を含む指導者の方を対象に、さらにはビジョントレーナーを職業とできるように、レベルに応じた資格認定制度を設けています。

ビジョントレーナーは、眼と脳に関する専門知識とメソッドを使って個人のパフォーマンスアップを支援する専門家のことです。
トレーニングによって眼と頭脳と身体の感覚神経をよりよく繋ぐお手伝いします。

当協会のプログラムでは、ビジョントレーニングを基本に

・メンタルトレーニング
・体幹を整えるコンディショニングトレーニング
・感覚統合トレーニング
・認知トレーニング
・キャリア開発支援

などを取り入れています。

どんな人がビジョントレーナーになっているの？

ビジョントレーナーになるための学歴などの条件、必要な資格、経験、年齢制限はありません。

ただし、トレーニングメソッドを伝えたり指導したりしますので

・他者に教えたり指導したりの活動ができる方
・子どもが好きでたくさん遊んだりお絵かきをしたり、子どもといることが楽しいと思える方

に向いていています。

子どもの発達障害や視覚障害などの課題解決への意識が高く、また、誰かのお役に立ちたいという気持ちをお持ちの方であれば、どなたでもビジョントレーナーになっていただけます。
さらに、老人介護や認知症の予防などにも有効ですので、介護現場や医療現場でお勤めの方にもオススメです。

・お子さまをお持ちのパパさん・ママさん
・保育士
・教員
・子ども支援に従事する方
・作業療法士
・理学療法士
・キャリアコンサルタント
・スポーツのコーチ
・パーソナルトレーナー
・介護現場や医療現場でお勤めの方

これまでの専門分野に「＋α」の強みを組み合わせることで、よりご活躍の場が広がるものと思います。

定年後のセカンドキャリアとして資格を身につけて、今後はビジョントレーニングを用いた指導をしてみたいという方もおられます。

広がる活躍の場

ビジョントレーニング自体が、日本ではまだまだ普及段階にありますが、最近では各方面からお声がけを頂く機会が増えてきました。

・各地の教育委員会主催の勉強会で講演
・小学校の先生方にトレーニング法の講習
・放課後等ディサービス
・幼稚園
・保育園

様々な場所でビジョントレーニングのプログラムを実践したりしています。

マスタートレーナー資格を取得された方は、トレーナーとして教えるだけではなく、自らトレーニングスタジオを開業するチャンスもあります。

私たちは、ビジョントレーニングの考え方やスキルを持った人が地域社会の中で増えることで、学校や家庭でビジョントレーニングを日常的なものにしていきたい。
困り感のある子どもを１人でも少なくして、不登校や引きこもりなどの減少につなげていきたいと考えています。

最後までご覧いただきありがとうございます。